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お知らせ

【おもちゃ学芸員養成講座を開催しました】新しいおもちゃ学芸員が誕生しました

第9期おもちゃ学芸員が誕生しました

秋の訪れを告げるオオシマゼミの声が響く10月のやんばる。
世界自然遺産の森に囲まれたやんばる森のおもちゃ美術館で、
2026年10月3日(土)に「第9期 おもちゃ学芸員養成講座」を開催しました。

おもちゃ学芸員は、赤いエプロンを身につけ、来館されたお客様におもちゃの遊び方や館内の楽しみ方をお伝えするボランティアスタッフです。
今回は10時から17時までの一日をかけて、おもちゃ美術館の理念を学び、遊びを体験し、一緒に活動する仲間と出会う時間を過ごしました。
第9期となる養成講座は、初めて館内のセミナールームで開催。リニューアルオープンから約半年、当館にとっても大きな転換のきっかけとなる講座です。

その様子をご報告します。

■ 県内各地から、7名の方が受講されました

今回ご参加いただいたのは7名です。
やんばるに暮らしている方、北部にゆかりのある方をはじめ、県内各地からお越しいただきました。
県外出身で沖縄に暮らしている方もいらっしゃいます。

人生経験豊かな方が多く、自己紹介では「第二の人生の居場所を探していた」というお話もありました。
子育てや仕事をひと区切りした方が、これまでの経験を生かして子どもたちと関わる。
おもちゃ学芸員は、そんな新しい一歩の場にもなっています。
■ 館内ツアー|建物や素材に込めた想いを知る|生盛翔大

講座は、やんばる森のおもちゃ美術館ディレクター生盛翔大による館内ツアーからスタートしました。
床に使っているイタジイのこと、館内に再現した「やんばる船」のこと、ヤンバルクイナの木のタマゴプールのこと。
各エリアのコンセプトや、建築やプレイエリアに込められた思いを、たっぷり1時間ご案内しました。

「来館したことはあったけれど、建築や素材にこんな想いが込められているとは知らなかった」という声も聞かれました。
お客様として遊ぶときとは違う目線で館を見ることが、おもちゃ学芸員としての第一歩になります。

■ おもちゃで自己紹介|おもちゃひとつで会話が広がる

続いて、おもちゃを使った自己紹介を行いました。
おもちゃひとつでも、遊び方や楽しみ方はたくさん生まれます。
初対面同士でも、おもちゃを介すると自然に会話が生まれ、笑い声が広がりました。


■ やんばる森のおもちゃ美術館とは|永嶺館長

館長の永嶺からは、おもちゃ美術館の成り立ちと理念、「おもちゃ文化の向上」「木育」
「多世代交流の場づくり」といったミッションについてお話ししました。
おもちゃ学芸員が、館とお客様をつなぐ大切な存在であることをお伝えしました。
■ グッド・トイで遊ぼう/おもちゃ美術館の「木育」とは|講師 橘高春生

午後は、芸術と遊び創造協会の講師・橘高春生による講義です。
今年新たに認定されたグッド・トイ31点に実際に触れながら、
仲間づくりのきっかけになる遊びや、誰もが安心して遊べる場のつくり方を学びました。同じおもちゃでも、遊ぶ人や声のかけ方によって、遊び方がどんどん広がっていきます。
受講者のみなさんも、おもちゃの奥深さと、遊びを広げる楽しさを体感されていました。バランス積木 海物語 /夢作房てげてげ(宮崎県)で遊ぶ様子

グッド・トイ2026認定おもちゃ一覧


■ 沖縄の草編み玩具づくり体験|くんじゃん草編みの会

沖縄ならではのプログラムとして、くんじゃん草編みの会の知花直子さんを講師にお迎えし、草編み玩具づくりを体験しました。
「くんじゃん」は国頭の古い呼び名です。
琉球・沖縄は世界屈指の草玩具大国。身近な植物が、昔から子どもたちの遊び道具になってきました。今回つくったのは、風車と金魚です。
素材のマーニには棘があり、まずはその棘を外すところから。
慣れない作業に苦戦しながらも、手を動かすうちに、やんばるの手仕事の知恵と工夫を実感されていました。

当館では毎週末、草玩具のワークショップを開いています。おもちゃ学芸員のみなさんにも、この文化を一緒に伝えていただけたらと思っています。


■ 先輩おもちゃ学芸員のお話|高木尚行さん

講座の終盤には、やんばる森のおもちゃ美術館で活動する先輩おもちゃ学芸員、高木尚行さんにお話しいただきました。

高木さんが活動の中で大切にしているのは、子どもの目線に合わせることです。
ときには床に寝転がって、子どもと同じ高さで遊ぶこともあるそうです。
そうして向き合うと、子どもたちのほうからたくさんのエネルギーが返ってくる。
そのエネルギーこそが自分の元気の源になっている、と高木さんは話します。

お話は、木育への思いにも広がりました。
「何と言っても木育、木を育てるんじゃない、木に育てられるのが木育である。まさに人生は木育。これを体現できるのがこの施設」

木のおもちゃで遊んだ経験を、知識としてではなく実感として持っている大人に育ってほしい。
その体験ができるのは、やんばるの森に囲まれたこの美術館だからこそ、
という言葉には、日々子どもたちと向き合ってきた方ならではの重みがありました。

ご自身の経験や思いとして自然に語る高木さんの姿に、お人柄がそのまま表れていました。
受講者のみなさんも身を乗り出すように聞き入り、「高木さんと一緒に活動したい」と話す方もいらっしゃいました。
実際に活動している先輩の姿は、これから活動を始める方にとって何よりの道しるべです。

■ 認定証授与|7名全員が、おもちゃ学芸員に

活動の流れや特典についての説明、橘高による一日の振り返りを経て、最後は永嶺館長から認定証を授与しました。
7名全員が認定を受け、新たなおもちゃ学芸員の仲間が誕生しました。

赤いエプロンに腕を通したみなさんの表情は、とてもいきいきとしていました。

■ 受講者の声

・赤いエプロンに腕を通して、おもちゃ学芸員の活動が楽しみになりました。
・こんなに楽しくてワクワクする講座は初めてです。自分の人生が輝く気がします。
・館内ツアーで、建物や素材に込められた想いを知ることができました。
・施設が美しく、木の温もりがたくさん。これからの活動をとても楽しみにしております。

■ 第9期のみなさんへ

ご受講いただき、ありがとうございました。
これからやんばる森のおもちゃ美術館での活動が始まります。まずは、みなさん自身が遊びを楽しむことから。
来館される子どもたちやご家族と一緒に、たくさんの笑顔をつくっていきましょう。
スタッフ一同、活動の日を楽しみにしています。

 


■ 第10期 おもちゃ学芸員養成講座 受講生募集

次回は、2026年2月に開催します。
おもちゃと遊びを通して、やんばるの豊かな自然と文化を伝える仲間を募集しています。
おもちゃ学芸員は全国16館の姉妹おもちゃ美術館で、およそ3,000名が活動しています。

特別な資格や経験は必要ありません。「子どもが好き」「遊ぶことが好き」「やんばるで何か始めてみたい」という方、ぜひご参加ください。


開催日|2027年2月13日(土)
時間|10:00〜17:00
会場|やんばる森のおもちゃ美術館(国頭村森林公園内)
受講料|無料
※認定後、おもちゃ学芸員のエプロン代2,500円をご負担いただきます
定員|20名
対象|18歳以上の方

お申し込み方法
お電話|0980-50-1022(9:00〜18:00/毎週木曜休館)
WEBフォーム|お申込みはこちら

活動について
・活動は月2回程度が目安です
・全日(9:30〜16:30)、午前、午後から選べます
・県内にお住まいの方には、活動時の交通費の一部を補助しています
・さらに詳しくおもちゃ学芸員養成講座について

講座当日は、館内ツアーや草編み玩具づくりなど、楽しみながら学べるプログラムをご用意しています。
皆さまのご参加を、スタッフ一同心よりお待ちしております。