雄大にそびえる御嶽山の麓、大自然と文化遺産に恵まれ、古くから関所の町として政治・経済・文化を中心に栄えてきた長野県木曽町。その魅力をより多くの観光客に伝え、地域の方々と共に支え、創る「木曽おもちゃ美術館」が開館します。舞台となるのは現在「ふるさと体験館きそふくしま」として活動中の旧黒川小学校。「木工・木育」、「ふるさと体験」、「木のおもちゃ」が三位一体となった美術館の設立を目指します。
宿場町のまなび舎で
ふるさと交流体験
木曽おもちゃ美術館
長野県木曽町
- 所在地
- 長野県木曽郡木曽町新開6959
- 開館
- 2022年秋(予定)
- 設置 / 運営
- 木曽町/未定
歴史的な森林資源を有する
宿場町のまなび舎でふるさと交流体験
風情が残る宿場町
伊勢神宮の遷宮も支えた森林資源
木曽は古くから関所の町として多くの旅人が行き交った街。市街地は今でもその名残が残り、昔ながら風情佇む街並みには多くの観光客が訪れています。
また、木曽の森林資源は伊勢神宮の遷宮や戦国時代の築城の際の産地になるなど、日本の歴史の随所で名前が出てくる由緒ある一帯です。「木曽五木」ともいわれる良質な森林資源と、それを生活に取り込んできた確かな木工技術も木曽の森の大きな魅力の1つです。
ふるさと体験館フルリニューアル
学びと交流の舎へ
昭和3年に地元の人々からの木材提供によって建てられた、旧黒川小学校。地域に根差した体験や人の交流ができる場「ふるさと体験館きそふくしま」となっていましたが、おもちゃ美術館と合体型にするためフルリニューアル。
地域の方の憩いの場所であることを目指す「であいの館」、木曽の魅力・文化を伝える「あそびと体験の学校」、体育館を2層構造で活用した「おもちゃのあそびば」というように3つのコンセプトに分かれた館内は、一日中楽しめる幅広い機能を揃えています。
更に美術館の隣には、木工工房を新設。おもちゃはもちろん、家具などの木工品を製造・販売。幅広く木曽の木の魅力を伝えていきます。
日本在来馬の木曽馬との
コラボレーションも計画中
古くから木曽で飼育されていた「木曽馬」は日本在来馬で、長野県の天然記念物に指定されています。現在保存会が種の保存に取り組んでいます。木曽馬は比較的おとなしい気性といわれています。そのため、ホースセラピーに適しており、障がい者から健常者まで幅広い層に向けて、治癒と癒しを与えてくれる存在として、おもちゃ美術館とのコラボを場とする計画です。