世界自然遺産の玄関口
森林公園内のミュージアム

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やんばる森のおもちゃ美術館
沖縄県国頭村

沖縄県北部の国頭村。その大部分を占める「やんばるの森」は世界自然遺産にも選ばれた自然の宝庫。多種多様な希少動植物が生息する森のなかで、木の様々な表情と、沖縄ならではの草花を活用した玩具などを楽しむことができます。

所在地
沖縄県国頭村字辺土名1094-1
国頭村森林公園
開館
2013年11月
設置 / 運営
国頭村/芸術と遊び創造協会

公式サイト

世界自然遺産の玄関口
森林公園内のミュージアム

沖縄唯一の森林地帯 ヤンバルの森

那覇空港から車で約2時間30分、沖縄唯一の森林地帯「やんばるの森」が広がるエリアに国頭村はあります。 「やんばるの森」は5,000種の動植物が生息する自然の宝庫です。天然記念物にも指定されている“飛べない鳥”ヤンバルクイナをはじめ、世界でもこの森にしかいない動物や植物も数多く存在しています。2021年には世界自然遺産に選ばれました。

交流センターを改装
沖縄の木工作家の作品が並ぶ

その世界自然遺産の玄関口となる国頭村森林公園のなかにおもちゃ美術館はあります。交流促進センターとして使われていた建物を全面改装。ワンフロアの館内には、やんばるの森の70%を占めるイタジイがフローリングに敷かれています。館内には、沖縄県内の木工作家8名に依頼し制作された沖縄の木のおもちゃや、ヤンバルクイナの木のタマゴプールなど約200点のおもちゃや遊具が並びます。

壁面のヤンバル船は
沖縄の動物たちの箱舟に

琉球王朝時代に、首里城の建築時のため木材を運んだという「やんばる船」。その形を壁面に再現しました。そこには、イリオモテヤマネコやダイトウオオコウモリ、ジュゴンなど、沖縄で見られる固有種や絶滅危惧種がつがいで乗船しています。

伐採が禁じられた「蔡温松」で遊具を制作

館の象徴となっている遊具は、樹齢300年の「蔡温松」という木でつくられています。
琉球王国・林業の父といわれる蔡温。彼が植えた琉球松は、尊敬の念を込め「蔡温松」と呼ばれています。由緒ある木で本数も限られているので、伐採はできません。しかし開館の前年に沖縄に大型台風が到来し、数本倒木してしまいます。その倒れた蔡温松を譲りうけ、トンネルなどとして使われています。

STORY

全国からの支援によって、館内のおもちゃが揃えられた
設立支援で、クラウドファンディング大賞受賞

開館前には、館内のおもちゃを購入および製作費として、クラウドファンディングを実施。「空っぽのおもちゃ美術館を、おもちゃでいっぱいにしたい」との呼びかけを行い、600名以上の方から支援が集まりました。ドラマ性や支援者とつながる特典が共感が評価され、クラウドファンディングReadyforの年間大賞も受賞。今でも続々と支援者が現地に訪れています。

アクセスマップ

沖縄県国頭村字辺土名1094-1 国頭村森林公園内

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