
「できない」が「楽しい」に変わるまで。
今回ご紹介するのは、おもちゃコンサルタントで、おもちゃ学芸員としても活動されている笠嶋博子さんです。
現役の保育士でもある笠嶋さんですが、実は数年前まで「コマ」や「けん玉」に苦手意識を持っていました。
元々はバスガイドだった笠嶋さん。
子どもたちが、保育園の先生の一声でパッと引き込まれる姿に感動し、保育士へ転身。
その後、子育て中に息子のイヤイヤ期に出会ったのが東京おもちゃ美術館でした。
普段は歩きたがらない息子が自ら進んで遊ぶ姿に感動し、保育士のスキルアップとしておもちゃコンサルタントの資格を取得、おもちゃ学芸員の活動もスタートさせます。
「学芸員としての時間は“ただ遊ぶこと”に100%集中できる最高のリセットなんです」と笠嶋さんは語ります。
大きな転機はコロナ禍でした。
多くの施設が閉まる中、開館していた東京おもちゃ美術館で、あるお母さんから「遊び場がどこも閉まり、公園でも白い目で見られる中、ここだけが味方でした。ありがとう」と感謝されます。
「遊び場って大切だな」「遊ぶことってなんだろう」と自問自答を始めた笠嶋さんは、オンラインでの学びを経て、地域での「おもちゃの広場」や、子ども食堂を通じた多世代交流へと活動の輪を広げていきました。
地域の活動が増える一方、館内で「コマやけん玉を教えて」と言われるたび、自分ができないため他の学芸員を呼びに行っていたことが心残りでした。
しかし2024年、訪れた「コマのワールドカップ」で運命の出会いを果たします。
初心者でも回せる“うちのこま”で、人生で初めてコマを回すことができたのです。
製作者の想いに感動した笠嶋さんは、うちのコマを「グッド・トイ2025」へ推薦し、見事受賞を勝ち取りました。
また、苦手だったけん玉も、扱いやすい“筒けん”に挑戦したことで克服し、2025年には筒けんアンバサダーを取得したのです。
笠嶋さんは、遊び方を押し付け「教える」のではなく、常に「同じ目線」でいることを大切にしています。
「私自身が、できないことができるようになる楽しさを知ったからこそ、同じ目線で歓びを分かち合える『伴走者』でありたい。できることにこだわりすぎると遊びは楽しくなくなっちゃう。遊び方は何通りあってもいいんです」
そんな笠嶋さんが、現在WEBマガジン「good us」で「コマ」についての連載記事を執筆中!
さまざまなコマの紹介や実験動画など、コマの遊び方が広がる楽しさ満載の記事です。
ぜひご覧ください!


