
■「遊び」の力で親子をつなぐ「おもちゃの広場」
「おもちゃの広場」は「おもちゃ」と「遊び」の子育て・交流サロンとして2004年に始まり、今年で22年目を迎える事業です。
おもちゃの広場を開催しているのは、当協会が30年以上前から資格認定を行っている、遊びのスペシャリスト「おもちゃコンサルタント」のみなさんです。
現在では270名のおもちゃコンサルタントが、年間でのべ2000回のおもちゃの広場を開催しており、参加される方々を見守り、良質なおもちゃを紹介したり、遊びに誘ったりと、誰もが安心して参加できる場づくりを心掛けています。
そんな安心できる「おもちゃの広場」の中で、子どもたちはわくわくするような発見や、嬉しい達成感、大好きな大人・お友達と遊ぶ楽しさをたっぷり味わえます。
保護者にとっても、おもちゃを介してわが子や、地域の人とのコミュニケーションができる場所。時には子どもそっちのけで、遊びに夢中になる姿も見られます。

■ 母子生活支援施設でのおもちゃの広場
当協会では昨年度から「母子生活支援施設でのおもちゃの広場」の運営サポートを始動し、今年度から実際に開催がスタートしました。
母子生活支援施設とは、18歳未満の児童がいる母子世帯で、離婚やDVなど様々な事情から援助を必要としている親子が、支援を受けながら自立を目指す入居施設で、全国に約200施設があります。
施設の性格上、住所が公開されず、地域住民にも存在が知られていない場所になっていて、ボランティアが入りにくいという現状もあります。
今回、当協会理事で社会福祉法人久良岐母子福祉会 くらき永田保育園 園長の鈴木八朗さんにきっかけをつくっていただき、社会福祉法人 大洋社 理事長で全国母子生活支援施設協議会 副会長も務める齋藤弘美さんとのご縁をいただき、東京・神奈・千葉の5施設から活動をスタートできることになりました。
また、地域のおもちゃコンサルタントさんに呼びかけたところ、予想を上回る29名の方がボランティアとして登録してくださいました。

■ この活動に2つの法人からご支援をいただきました
この事業にご賛同いただき、一般財団法人日本玩具文化財団様からは継続的に活動を行うための資金の助成を、株式会社エド・インター様からは子どもたちがおままごとを楽しめるキッチンセットをご寄贈いただくことになりました。
今回、それぞれの法人の代表の方と、全国母子生活支援施設協議会 副会長の齋藤弘美さん、施設で活動するおもちゃコンサルタントのみなさんにご出席いただき、贈呈式を執り行いました。
おもちゃが届いた施設からは続々と喜びの声が届いています。
■ 妖精のように自然に子どもたちの中に入っていくおもちゃコンサルタント
贈呈式の後には、この活動の意義と未来を考えるミニトークセッションも行いました。
その中で、齋藤さんからテスト開催の様子として「おもちゃコンサルタントの皆さんが、妖精のように自然に子どもたちの中に入って一緒に遊ぶ空間ができました」という感想が寄せられました。
支援を必要とする親子さんの中には、他者と関わりを持つことに苦手意識を感じている人も少なくないそうです。
まずはそれぞれのお部屋から出てきて、施設内で安心して遊べる環境があること、そしておもちゃを介して自然に遊びながら、人と安心して関われることを実感し、他者との関係性を築く体験ができることが、特に母子生活支援施設の親子にとって大切なのだと語られました。

私たちは、おもちゃはコミュニケーションツールだと考えています。
遊びの専門家おもちゃコンサルタントが施設へ出向き、おもちゃの広場で一緒に遊ぶことで、お母さんたちの悩みに寄り添い、親子のコミュニケーションの機会や、心を育む体験の場の提供を目指します
どのような環境にあっても、すべてのこどもが笑顔で遊び、成長できる社会を目指して、私たちは寄り添いながら支援を続けていきたいと考えています。
ご出席いただいた方々も記事をアップされているのでぜひお読みください。


