当法人とミャンマーで活動を行うNGO・ブリッジエーシアジャパンとの協働事業「ミャンマーBOOK&TOYライブラリー」では、これまでに100校を超える小学校に、おもちゃと児童書が詰まったミニライブラリーセットを寄贈しています。現地からの最新レポートです。
2021年よりミャンマーの治安状況の悪化とNGOの活動実施が難しい状況が続いていることからお休みしている「Book&Toyライブラリー」の事業ですが、昨年より様子をみながら活動を一部開始しています。
2023年も必要な施設の調査はすすめており、5月には養護施設、8月には尼僧学校に寄贈を行うことができました。養護施設では、現地のスタッフに「夢が叶った!」と子どもたちからの声があがりました。
寄贈先の決定にあたっては、学校や施設の子どもたちの雰囲気や図書への関心度も大切ですが、最も重視しているのは大人側の管理能力や熱意です。
というのも、ミャンマーには、図書館という存在が一般的ではありません。貸りたら返す・寄贈を受けたら活用する(大切にしすぎて使用頻度が低いことも多々ある)という概念を周知させるのには、管理する側の根気強さが必要です。
社会が不安定な状態が続き、苦しい経営のなか、先生やマネージャーの方たちは明るさを失わずに子どもたちの生活と学びの場を継続していこうという方たちばかりで、こちらも背筋が伸びる思いです。
現状では、大規模には展開しにくい社会状況ではありますが、こっそりと続けていきたいと考えています。改めてみなさまのご支援に感謝申し上げます。
(協働先:NGO・ブリッジエーシアジャパン)