NEWS

お知らせ

2023年7月3日

【採用情報】職員インタビュー

芸術と遊び創造協会の職員募集が始まりました。
久しぶりの求人ということもあって、事務局の面々は「組織基盤をしっかりと支えてくれる方に応募いただきたい!」と募集にかなり力が入っています。

今回、採用するポジションの仕事内容がどのようなものなのか、どんな人物が働いているかイメージしてもらえるよう職員インタビューを行います。今回、求人を行っている部署である法人部の山本美和子さん(3年目/正職員)にお話しを伺います。

では、山本さんよろしくお願いします。

山本さん(以下 ◆):よろしくお願いします

山本さんといえば2020年4月のコロナ禍の初期に入社した新入職員としてスタッフ内では有名ですよね。(上京時の新幹線で1両に自分一人しかいなかった。という逸話を持っている)
うちのNPOに入るまではどんなお仕事されていたんでしょうか。

◆:プラネタリウムの解説員をはじめ、いろいろなお仕事をさせていただきました、期間が長かったのは派遣社員として経理事務や総務補助の業務に携わることが多かったです。職業訓練校で半年ほど簿記も学びました。

入職前の当時、山本さんのお住まいは大阪でしたよね。どうやって求人を知ったのでしょうか。

◆:甥っ子を東京おもちゃ美術館に連れていこうと思ってHPを開いたら、そこに求人の情報が載ってたんです。「これは応募せねば!」とピンときました。職業訓練校で簿記を学んでいたので、それを活かせると思いましたし、難病の子どもたちの支援にも力を入れてることに強く共感して、私もそういった子どもたちを支える側になりたい。という想いを持ったんです。

(休館日を利用した難病の子どもと家族の招待日の様子)

その後、面接を通過し、2020年4月の緊急事態宣言が発令した直後に入職されましたね。
職場の雰囲気で何か感じたことはありますか?

◆:初日に事務所に行ったら2人しかいなくてビックリしました。(当時、年度決算をまとめる職員だけが事務所に出勤し、それ以外の職員は全員自宅勤務だった。)
というのは冗談です。
うちの職場は人間関係が良いですね。具体的に言うと、事務所が話しやすい雰囲気なんです。ちょっと疑問に思ったことなど聞きやすいので、私にとって非常にやりやすい環境です。

あとは、休みがとりやすい。
もちろん部署や時期にもよるんですけど、お互い様という雰囲気があるんです。例えば、私は日曜日出勤するシフトなんですね。それで趣味が山の中を走るトレイルランなんですけど、大会は日曜日開催で出勤日と重なってしまうんです。でも、目標の大会があるときは日曜+前後でお休みをいただけて無事出場できています。プライベートな用事にも関わらず気兼ねなく言える、そういったところも大事にしあえる職員が多いのかなとは思いますね。

山本さんの仕事の全体像を教えていただけますか。

◆:大きくいえば、経理、労務が主な担当です。経理では、入金関係のチェックが主な担当です。企業や自治体からの入金を請求書と照らし合わせたりしています。また、寄付者管理の担当もしていますので、個人の方たちからの年会費や寄付者への対応もしています。

(寄付額によって館内に寄付者の残る)

芸術と遊び創造協会は認定NPO法人という全国でも2%のNPOしか取得していない認証をうけているので、透明性の高い会計を心がけています。
労務については全般的に行っていますが、一番割合が高いのは毎月のシフト管理と給与計算です。最近だと、産休育休に入る職員が数名いるので、産休に入る際や育休明けの際には制度の説明や相談に乗ったりもしています。経理も労務もどちらもここ数年制度が大きく変わったりしているので、常にアンテナを張っておくようにしています。わからない部分については、女性の顧問税理士さんと顧問社労士さんに気軽に相談できるので安心です。

せっかくなので、1日の仕事の流れを教えてください。例えば今日はどんなことしてました?

◆:今日だと、9時に出勤し、10分ほど事務所のメンバーと手分けして事務所の掃除。その後メールチェック。東京おもちゃ美術館は東京マラソンの寄付先団体になっていて、今の期間がチャリティランナーの応募時期なんです。今日は10の海外のランナーから熱い申込メールが届きました。英語は読めないんですが、google翻訳に頼って格闘し、私たちへの熱いメッセージを読みながらニヤニヤしていました。
その後をまとめると、こんな感じです↓

ちょうど月が開けたタイミングなので、月末処理や職員のシフトの管理の業務が多いですね。ちなみに、前の週の日曜日は、都庁に提出する年次報告書を作成してました。

表の欄外に書かれている電話対応は、どんな内容でしょうか。

◆:今日は日曜だったので電話の多くは東京おもちゃ美術館に来館したい方からのものがほとんどです。事前予約制なので「今からでも入館できますか?」とか「チケットの買い方を教えてください」といったものが多いです。そのほかだと、地方在住のNPO会員の方から「こんど子育て支援のイベントやるので、おもちゃ美術館を紹介をしたい。50部ほどパンフを送ってほしい」といった、ありがたいご連絡もいただきます。

たしかに! 全国の方がNPOの活動を紹介してくれているのは事務局にとっても励みになりますよね。
最近、大変だと感じた仕事についても教えてください

◆:昨年、福岡おもちゃ美術館の設立や沖縄のおもちゃ美術館が直営に変わり、スタッフが一気に20名弱も増えたんです。入職手続きなどもたくさんありましたが、それよりも大変に感じたのは事業所の開設届けを出すこと。全くはじめてでしたし、間違えてはいけないことなので、労働局に電話したり社労士さんに相談したりと結構気を使いました。

山本さんは、昨年、経理や労務以外にもいくつか取り組んだことがありましたよね。その辺も教えていただきたい。

◆:レギュラーというよりも単発業務として、昨年末に沖縄のおもちゃ美術館を訪ねるスタディツアーの担当もやらせてもらいました。企画から訪問先への調整、現地のアテンドまで行ったんです。大変ではあったんですが、とっても良い経験になりました。

私は、コロナ禍に入職したのでNPOの会員や寄付者の方たちとお会いしたことなかったんです。でも、そのツアーの参加者は50名ほどいたのですが、全員私たちのNPOを長年支援してくださっている方たちだったので、いままで名簿やメールでお名前を見るだけだった方たちと実際にお会いしてお話できたことがすごく嬉しかったです。でも、それと同時にプレッシャーや責任も感じました。

責任も感じたってどういうことですか?

◆:参加者のみなさんは、私たちのNPOと積極的に連携して各地で活躍する遊びの専門家の方たちだったんです。この人たちを、がっかりさせるような事務局になってはいけない使命感を感じたんです。

同じような体験がもうひとつあって、さきほど1日の流れにも書いた「東京マラソン」に関することなんです。
チャリティランナーという制度があって、NPOに10万円以上の寄付すると大会に出走する権利が得られるんです。毎年、国内外の数十名ものチャリティランナーたちが多額の寄付をしてくださいます。その気持ちに何かお返しをしたいと思っていて、美術館スタッフと相談し大会前にランナー向けに「ナイトミュージアム」を開催したんです。

海外から来日したランナーの参加も多く、「寄付先を実際に体験することができてとっても楽しかった」って言ってくれたのいがとっても嬉しかったです。といっても、私は英語がダメなので話せない分気持ちでカバーしました(笑)

(マラソンの会場での寄付者とのコミュニケーションスペースにて)

4年目となる今年、取り組みたいことはありますか?

◆:ひとつは、就業規則をよりよくしていきたいです。職員が60名を超えました。もちろん法律は順守しているのですが、今いるスタッフに寄り添ったよりよい制度を整えていきたいです。

ふたつめは、ふるさと納税です。今年から佐賀県との連携によって、私たちのNPOは「ふるさと納税」を集めることができるようになりました*  今後、事務局に税控除などの問い合わせがでてくることもあるはずなので、その時にしっかり答えられるよう勉強していきたいです。

あと、英語がんばりたい……

最後に、ズバリお聞きします。
今回の求人で、どのような方に来ていただきたいですか?

◆:では、ズバリ答えましょう。
それは、新しいことに対して「やってみよう!」という気持ちで臨める方に来ていただきたいです。
というのも経理や労務って、どこの組織でも独自のルールがあるんです。なので、最初はとっつきにくさを感じるんですが、こなしているうちに次第に慣れていく仕事だと思ってます。なので最初の慣れない期間「やってみよう!」で乗り切れる人と同僚になって、あと、たまに想定外の方向から仕事が舞い込んでくることもがあるので、そういうことも楽しんで対応できると思います(笑)
 私たちの組織は年々大きくなってきてるところで、経理も労務もよりよいルールを作っている真っ最中です。経理や労務の仕事って、その組織にとっての正解が必ずある仕事だと思うんです。だから、わからないことは一緒に調べたり相談しあいながら、一緒に正解を見つけにいきましょう!

ぜひ、前向きな方にエントリーいただきたいですね。
インタビューへのご協力ありがとうございました。
実際に面接などがはじまったら、山本さんにも入ってもらいますので、よろしくおねがいします。
おつかれさまでした。