富士山木のおもちゃ美術館が開館しました

霊峰富士の麓に位置し、豊かな緑や湧き水が流れる自然豊かな静岡県御殿場市に「富士山木のおもちゃ美術館」が、開館しました!
富士山をまるごと包み込んだような2階建ての構造の中に、地域の自然・文化を感じられるおもちゃと遊びをふんだんに詰め込みました。ここでしか体験できない「ワクワクドキドキ」をお届けします。
ぜひホームページをチェックして、遊びにいらしてください。

フロア紹介

『ふじさん滑り台』

日本一の霊峰、富士山を巨大な木の塊で表現。麓には、約40,000個の木の卵が広がります。まるで登山者になったように、山頂での記念撮影も楽しめます。

『おもちゃのまち

「富士山ならでは」のオリジナルごっこ遊びが楽しめるコーナー。富士山オリジナルの「おにぎり屋」や「洋食屋」など、歩を進めるたびに、さまざまな遊びが来館者をお出迎えします。

『歯車の遊園地』

ふじのもりの中央に鎮座する巨大なカラクリ。投入された玉は、まるで迷路を旅するかのように、縦横無尽に転がっていきます。

『ごっこファーム

ぶどうやブルーベリーなどの果物と、だいこん、にんじん、わさびなどの野菜まで。数百点もの地域の名産野菜・果物が、館内を艶やかに彩ります。

「令和8年熊本地震」により被災された皆様へ

2026年7月28日に発生いたしました、「令和8年熊本地震」により被災された皆様、また関係者の皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。

今なお断続的に余震が続き、大きな不安の中で過ごされている皆様の身の安全とご無事を心よりお祈り申し上げます。
現在も救助や復旧作業に不休で対応されている皆様に深く感謝いたしますとともに、被災された地域の方々の安全確保が最優先されますよう切に願っております。

私たち「芸術と遊び創造協会」は、芸術や遊びを通して人々の生活に寄り添い、地域や世代を超えた温かい繋がりを守る活動に取り組む立場として、被災された皆様が一日も早く穏やかな日常を取り戻せるよう、今後の状況を見守りながら必要な支援のあり方を模索してまいります。

被災地の一日も早い事態の収束と、地域の皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。

「母子生活支援施設における『おもちゃの広場』事業 贈呈式」開催報告(6/26)

左から芸術と遊び創造協会 理事長 多田千尋、大洋社 理事長 齋藤弘美さん、日本玩具文化財団 事務局長 岩渕真鈴さん、エド・インター 営業部統括チーフ 畑山絵里子さん

■「遊び」の力で親子をつなぐ「おもちゃの広場」

「おもちゃの広場」は「おもちゃ」と「遊び」の子育て・交流サロンとして2004年に始まり、今年で22年目を迎える事業です。

おもちゃの広場を開催しているのは、当協会が30年以上前から資格認定を行っている、遊びのスペシャリスト「おもちゃコンサルタント」のみなさんです。

現在では270名のおもちゃコンサルタントが、年間でのべ2000回のおもちゃの広場を開催しており、参加される方々を見守り、良質なおもちゃを紹介したり、遊びに誘ったりと、誰もが安心して参加できる場づくりを心掛けています。

そんな安心できる「おもちゃの広場」の中で、子どもたちはわくわくするような発見や、嬉しい達成感、大好きな大人・お友達と遊ぶ楽しさをたっぷり味わえます。
保護者にとっても、おもちゃを介してわが子や、地域の人とのコミュニケーションができる場所。時には子どもそっちのけで、遊びに夢中になる姿も見られます。

各施設の職員とおもちゃコンサルタントが一緒に選んだ、約30点のおもちゃが赤いボックスに入って寄贈されます。

■ 母子生活支援施設でのおもちゃの広場

当協会では昨年度から「母子生活支援施設でのおもちゃの広場」の運営サポートを始動し、今年度から実際に開催がスタートしました。

母子生活支援施設とは、18歳未満の児童がいる母子世帯で、離婚やDVなど様々な事情から援助を必要としている親子が、支援を受けながら自立を目指す入居施設で、全国に約200施設があります。

施設の性格上、住所が公開されず、地域住民にも存在が知られていない場所になっていて、ボランティアが入りにくいという現状もあります。

今回、当協会理事で社会福祉法人久良岐母子福祉会 くらき永田保育園 園長の鈴木八朗さんにきっかけをつくっていただき、社会福祉法人 大洋社 理事長で全国母子生活支援施設協議会 副会長も務める齋藤弘美さんとのご縁をいただき、東京・神奈・千葉の5施設から活動をスタートできることになりました。

また、地域のおもちゃコンサルタントさんに呼びかけたところ、予想を上回る29名の方がボランティアとして登録してくださいました。

おもちゃの広場にスタッフとして入る「おもちゃコンサルタント」のみなさん

■ この活動に2つの法人からご支援をいただきました

この事業にご賛同いただき、一般財団法人日本玩具文化財団様からは継続的に活動を行うための資金の助成を、株式会社エド・インター様からは子どもたちがおままごとを楽しめるキッチンセットをご寄贈いただくことになりました。

今回、それぞれの法人の代表の方と、全国母子生活支援施設協議会 副会長の齋藤弘美さん、施設で活動するおもちゃコンサルタントのみなさんにご出席いただき、贈呈式を執り行いました。

おもちゃが届いた施設からは続々と喜びの声が届いています。

■ 妖精のように自然に子どもたちの中に入っていくおもちゃコンサルタント

贈呈式の後には、この活動の意義と未来を考えるミニトークセッションも行いました。

その中で、齋藤さんからテスト開催の様子として「おもちゃコンサルタントの皆さんが、妖精のように自然に子どもたちの中に入って一緒に遊ぶ空間ができました」という感想が寄せられました。

支援を必要とする親子さんの中には、他者と関わりを持つことに苦手意識を感じている人も少なくないそうです。
まずはそれぞれのお部屋から出てきて、施設内で安心して遊べる環境があること、そしておもちゃを介して自然に遊びながら、人と安心して関われることを実感し、他者との関係性を築く体験ができることが、特に母子生活支援施設の親子にとって大切なのだと語られました。

左から芸術と遊び創造協会 事務局長 馬場清、くらき永田保育園 園長 鈴木八朗さん、大洋社 理事長 齋藤弘美さん、おもちゃコンサルタント 大川貴子さん、芸術と遊び創造協会 理事長 多田千尋

私たちは、おもちゃはコミュニケーションツールだと考えています。

遊びの専門家おもちゃコンサルタントが施設へ出向き、おもちゃの広場で一緒に遊ぶことで、お母さんたちの悩みに寄り添い、親子のコミュニケーションの機会や、心を育む体験の場の提供を目指します

どのような環境にあっても、すべてのこどもが笑顔で遊び、成長できる社会を目指して、私たちは寄り添いながら支援を続けていきたいと考えています。

ご出席いただいた方々も記事をアップされているのでぜひお読みください。

森のめぐみの保育環境セミナー2026【9/12(土)開催】

森のめぐみの保育環境セミナー2026
申込締切:2026年9月5日(土)17:00まで

こどもたちは、身近な自然や木に触れ、自らの五感で感じながら、心と身体を育みます。「東京の森のめぐみ」を十分に保育に生かす木育の魅力を、見て、聞いて、触れて学ぶ一日です。音楽会や実践発表、登壇者との交流を通して、こどもの主体性や豊かな感性を育む保育環境について、一緒に考えてみませんか。

開催概要

【日時】2026年9月12日(土)13:00~16:15
【会場】都議会議事堂1階 都民ホール 
​【人数】定員200名
【参加費】 無料
​【お申込み方法】Web申込み ※9/5(土) 17:00
まで

プログラム紹介 【木育音楽会】

『木の手触り、香り、音を楽しむ』
~音楽とともに森のめぐみをこどもたちへ~

打楽器奏者の富田真以子さんと高良真剣さんをお迎えし、木のやさしい音の響きを五感で楽しめる演奏をお届けします。
「木をたたく、音を楽しむ」
みんなの音がひとつになる、新しい木育×音楽のコラボレーションを体感してみませんか。

【演奏者】
富田 真以子(打楽器奏者/どやどや楽団主宰)
高良 真剣(打楽器奏者)

【会員紹介】柳澤由香利さん 「森林活用大国」を目指す私の木育ライフ

今回ご紹介するのは、おもちゃコンサルタント・木育インストラクターとして活動している柳澤由香利さん(柳沢木工所)です。

長野県松本市四賀(旧四賀村)。
マツタケの産地でもある豊かな里山が、柳澤由香利さんの原点です。
幼少期は祖母と山に入り自然と親しんでいましたが、大人になり「柳沢木工所」の社長である夫と結婚。
事務のほか、イベント等で木工所や「木育」の魅力を伝える役割を担うようになり、再び「木」との暮らしが始まりました。

柳澤さんの木育活動を加速させたのは、車好きな息子さんの存在でした。
「チャイルドシートでも運転を楽しめるように」と木製ハンドルの試作を始めますが、最大の壁は当時3歳の息子さん。
「太いからヤダ」「重いからヤダ」と、小さな手で何度もダメ出しをする厳しい“監修者”でした。
親子で試作を重ねて完成した『おでかけ♪どこでもハンドル』は友達の間でも大人気になり、見事「グッド・トイ2017」を受賞。
翌年には、地産材のアカマツを活かした『ぱんけい樹』で「グッド・トイ2018」を受賞しました。

素材には、松本のアカマツやヒノキなどの間伐材を使用。
針葉樹特有の軽さと、温かみがあります。
手触りや香りをそのまま五感で感じてほしいからと、あえて無塗装で仕上げました。

受賞をきっかけに、息子さんと初めて東京おもちゃ美術館の授賞式に参加した柳澤さん。
そこで「帰りたくない!」と夢中で遊ぶ息子の姿を見て、おもちゃの素晴らしさに感動し、すぐにおもちゃコンサルタントの資格を取得。
さらに木のおもちゃを広めるため、木育インストラクターも取得しました。
講座での驚きと発見は多く、なかでも心を掴まれた「なんの木クイズ」は、現在自身のワークショップで「長野版」としてアレンジし、地域の子どもたちに届けています。

現在は、長野県が推進する地産地消の取り組み「しあわせバイ信州運動」の出前講座などで小学校を巡り、木育の授業も行っています。
子どもたちからの「木は切っていいの?」という素朴な疑問に対し、柳澤さんは主伐と間伐の違い、長野県には樹齢60〜70年の「切り頃」の木がたくさんあること、適切に使うことで山が健康に蘇る循環などを、科学的根拠を交えて丁寧に解説します。
授業やワークショップでは、こすることで木目を綺麗に見せる体験や、松枯れした木材の再利用なども行い、大人たちへも森の循環の大切さを伝えています。

柳澤さんは、日本を、資源を賢く使いこなす“森林活用大国”にしたいと語ります。
「作り手はお客様の『こういうものが欲しい』という要望があって初めて商品を作ることができます。まずは使う人(特に大人たち)に木育を知ってもらい、木を暮らしに取り入れる『要望の声』をあげてもらうことが何より重要なんです」

水分を含む木材は、乾燥させて使えるようになるまでに数か月から数年寝かせる時間が必要です。
時間と手間がかかる貴重な県産材だからこそ、その価値を知り、愛着を持って消費される循環を作りたい。
柳澤さんの熱い想いは、今日も木を通じて多くの人の心へ温もりを届けています。

柳澤さん(柳沢木工所)が製作し、グッド・トイを受賞したおもちゃはこちらからご覧いただけます!

【会員紹介】おもちゃ学芸員・笠嶋博子さんが大切にする“同じ目線”の遊び方

「できない」が「楽しい」に変わるまで。

今回ご紹介するのは、おもちゃコンサルタントで、おもちゃ学芸員としても活動されている笠嶋博子さんです。
現役の保育士でもある笠嶋さんですが、実は数年前まで「コマ」や「けん玉」に苦手意識を持っていました。

元々はバスガイドだった笠嶋さん。
子どもたちが、保育園の先生の一声でパッと引き込まれる姿に感動し、保育士へ転身。
その後、子育て中に息子のイヤイヤ期に出会ったのが東京おもちゃ美術館でした。
普段は歩きたがらない息子が自ら進んで遊ぶ姿に感動し、保育士のスキルアップとしておもちゃコンサルタントの資格を取得、おもちゃ学芸員の活動もスタートさせます。
「学芸員としての時間は“ただ遊ぶこと”に100%集中できる最高のリセットなんです」と笠嶋さんは語ります。

大きな転機はコロナ禍でした。
多くの施設が閉まる中、開館していた東京おもちゃ美術館で、あるお母さんから「遊び場がどこも閉まり、公園でも白い目で見られる中、ここだけが味方でした。ありがとう」と感謝されます。
「遊び場って大切だな」「遊ぶことってなんだろう」と自問自答を始めた笠嶋さんは、オンラインでの学びを経て、地域での「おもちゃの広場」や、子ども食堂を通じた多世代交流へと活動の輪を広げていきました。

地域の活動が増える一方、館内で「コマやけん玉を教えて」と言われるたび、自分ができないため他の学芸員を呼びに行っていたことが心残りでした。
しかし2024年、訪れた「コマのワールドカップ」で運命の出会いを果たします。
初心者でも回せる“うちのこま”で、人生で初めてコマを回すことができたのです。
製作者の想いに感動した笠嶋さんは、うちのコマを「グッド・トイ2025」へ推薦し、見事受賞を勝ち取りました。
また、苦手だったけん玉も、扱いやすい“筒けん”に挑戦したことで克服し、2025年には筒けんアンバサダーを取得したのです。

笠嶋さんは、遊び方を押し付け「教える」のではなく、常に「同じ目線」でいることを大切にしています。
「私自身が、できないことができるようになる楽しさを知ったからこそ、同じ目線で歓びを分かち合える『伴走者』でありたい。できることにこだわりすぎると遊びは楽しくなくなっちゃう。遊び方は何通りあってもいいんです」

そんな笠嶋さんが、現在WEBマガジン「good us」で「コマ」についての連載記事を執筆中!
さまざまなコマの紹介や実験動画など、コマの遊び方が広がる楽しさ満載の記事です。
ぜひご覧ください!