世界的な子どもミュージアムの大賞受賞。評価されたのは「おもてなし」

子どもたちに向けた体験型ミュージアムは、世界的に「チルドレンズミュージアム」と呼ばれています。
そのチルドレンズミュージアムの国際的な賞を東京おもちゃ美術館が受賞しました。

スイスで開催されている「Children in Museums Award」<主催>Hands On! International & European Museum Academy)で2023年のグランプリ(WINNER)に輝きました!
最も高く評価されたのは、ホスピタリティ。
「おもちゃ学芸員」制度のほか、おもちゃコンサルタントによる病児の遊び支援活動も、子どもと親に寄り添う存在として高く評価されました。評価レポートを抜粋するのでよろしければご覧ください。(翻訳文もつけました)

スイスで開催されたセレモニーには伺えませんでしたが、その代わりに、先日、協会の東京支部の方が東京おもちゃ美術館に来館しての授与式が開催されました。
グランプリのミュージアムに渡されるブロンズのミッフィー像が手渡されました。

評価レポート一部抜粋
It places great importance on ‘Omotenashi’ (hospitality),
greeting all visitors with a smile, then actively communicating with children and their mothers by having fun together,
rather than teaching them how to play. In this way very young visitors, who may be nervous at first,
see how adults enjoy playing with them and this reassures them they can also take part.

(訳)
おもちゃ美術館では「おもてなし」を大切にし、来館者を笑顔で迎え、子どもたちやお母さんと一緒に楽しむことで、積極的にコミュニケーションをとっています。
遊び方を教えるのではなく、一緒に楽しむことで、子どもたちやお母さんたちと積極的にコミュニケーションをとっており、最初は緊張している小さなお客さんも、大人が一緒に遊ぶ楽しさを知ることができ、
その姿を見ることで安心して自分も参加できるようなスタッフのホスピタリティが審査員から評価されました。

主催団体のHPには詳細なレポートも載っていますのでぜひご覧ください。

Hands On! International & European Museum Academy 「Children in Museums award 2023」

年末年始営業のご案内

事務局、東京おもちゃ美術館、福岡おもちゃ美術館、やんばる森のおもちゃ美術館の年末年始のお休み

下記の期間、それぞれの事業で年末年始のお休みをいただきます。
ご不便おかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

・芸術と遊び創造協会 事務局および各種講座窓口 12月26日(火)から1月5日(金)まで
・東京おもちゃ美術館 12月26日(火)から1月5日(金)まで
・福岡おもちゃ美術館 12月31日(日)から1月3日(水)まで
・やんばる森のおもちゃ美術館 12月28日(木)から1月4日(木)まで

認定NPO法人芸術と遊び創造協会 事務局

【メディア】難病児向けのおもちゃセット寄贈式 NHKで放映

全国240施設へ。難病児の遊び支援セット「あそびのむし」

難病や障害を持つこどもと家族が一緒に遊べるおもちゃセット「あそびのむし」。
日本財団との協働プロジェクトとして、これまでに全国240か所の病院・福祉施設などへ寄贈をおこないました。現在、2023年度寄贈分の贈呈式を各地で実施中。

12月7日に沖縄での贈呈式が「やんばる森のおもちゃ美術館」(国頭村)で行われました。(贈呈式の様子は下記のニュースサイトで動画をご覧いただけます*期間限定のためお早めに。)

贈呈式には、那覇や宮古島など遠方から「やんばるの森」まで駆け付けてくれました~。

  全国の寄贈先一覧やおもちゃの内容などは、 あそびのむし ホームページに掲載しておりますのでぜひご覧ください。「あそび」を中心に笑顔の輪が広がるよう、引き続き支援活動を続けてまいります。

【NHK】難病の子どもたちにベッドの上で遊びができるおもちゃ 贈呈

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20231208/5090025931.html

ミャンマー学び支援 BOOK&TOY ミニライブラリー活動 2023現状報告

当法人とミャンマーで活動を行うNGO・ブリッジエーシアジャパンとの協働事業「ミャンマーBOOK&TOYライブラリー」では、これまでに100校を超える小学校に、おもちゃと児童書が詰まったミニライブラリーセットを寄贈しています。現地からの最新レポートです。

2021年よりミャンマーの治安状況の悪化とNGOの活動実施が難しい状況が続いていることからお休みしている「Book&Toyライブラリー」の事業ですが、昨年より様子をみながら活動を一部開始しています。
2023年も必要な施設の調査はすすめており、5月には養護施設、8月には尼僧学校に寄贈を行うことができました。養護施設では、現地のスタッフに「夢が叶った!」と子どもたちからの声があがりました。

寄贈先の決定にあたっては、学校や施設の子どもたちの雰囲気や図書への関心度も大切ですが、最も重視しているのは大人側の管理能力や熱意です。
というのも、ミャンマーには、図書館という存在が一般的ではありません。貸りたら返す・寄贈を受けたら活用する(大切にしすぎて使用頻度が低いことも多々ある)という概念を周知させるのには、管理する側の根気強さが必要です。

社会が不安定な状態が続き、苦しい経営のなか、先生やマネージャーの方たちは明るさを失わずに子どもたちの生活と学びの場を継続していこうという方たちばかりで、こちらも背筋が伸びる思いです。

現状では、大規模には展開しにくい社会状況ではありますが、こっそりと続けていきたいと考えています。改めてみなさまのご支援に感謝申し上げます。
(協働先:NGO・ブリッジエーシアジャパン)